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ファイル共有ソフトの違法アップロードによる著作権侵害や危険性を弁護士が解説

2024年9月8日

ファイル共有ソフトは便利なツールですが、違法アップロードを行ってしまうと著作権侵害となり、法的な問題が発生します。

この記事では、ファイル共有ソフトの基礎知識や違法アップロードのリスクと対処法、著作権、侵害の防止方法などについてご紹介します。

>>ファイル共有ソフトで開示請求が届いた時の対処法

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この記事の監修者

弁護士:髙橋 健一

弁護士:髙橋 健一

2009年弁護士登録(東京弁護士会所属)
発信者情報開示請求爆サイ、5ちゃんねる等の掲示板やSNSでの削除、投稿者の特定を得意としています。状況を分析、解決策のご提案します。

ファイル共有ソフトの基礎知識

ファイル共有ソフトの基礎知識
ファイル共有ソフトは便利ですが、使う前に危険性について知っておきましょう。

まず、ウイルス感染のリスクがあります。ファイル共有ソフトのネットワークには、ウイルスが潜んでいる可能性があります。気づかずにダウンロードしたファイルがウイルスに感染してしまう恐れがあります。感染したパソコンから他のユーザーにも広がる可能性もありますので、注意が必要です。

さらに、著作権侵害のリスクもあります。ファイル共有ソフトのネットワーク上には、違法な音楽や映画のデータが出回っています。これらのデータをダウンロードすることは著作権法違反になる可能性がありますので、注意が必要です。

また、ファイル共有ソフトはダウンロードしたファイルを再度アップロードする仕組みになっています。

したがって、音楽や映画のデータをダウンロードすると同時に、自分のパソコンからもアップロードされることになります。無意識のうちに違法なアップロードを行ってしまう可能性があるため、ダウンロードする際には注意が必要です。

ファイル共有ソフトを利用する際には、これらのポイントに注意して安全に利用しましょう。

>>トレントによる開示請求をされた・されそうな方の対処法はこちら

違法アップロードのリスクと対処法

違法アップロード違法アップロードとは、著作権者の許可を得ずに、インターネット上にコンテンツをアップロードすることです。違法アップロードには、以下のようなリスクがあります。

違法アップロードのリスク

1.法的な問題:著作権法に違反した場合、罰則を受ける可能性があります。罰則には、懲役や罰金があります。

2.プライバシーの問題:違法アップロードにより、個人情報が漏洩する可能性があります。アップロードされたファイルには、アップロード者の情報が含まれることがあります。

3.コンピューターウイルス:違法アップロードされたファイルには、ウイルスやマルウェアが含まれる可能性があります。これらのウイルスやマルウェアに感染すると、コンピューターが損傷する可能性があります。

違法アップロードが発覚した場合の罰則と損害賠償について

違法アップロードが発覚した場合、罰則や損害賠償が科せられる場合があります。具体的には、以下のような罰則があります。

1.著作権法違反罰則:著作権法に違反した場合、懲役や罰金が科せられることがあります。罰金は、違反行為の程度や被害の大きさによって異なります。

2.損害賠償請求:著作権者から、違法アップロードによって発生した損害賠償を請求されることがあります。損害賠償は、違反行為の程度や被害の大きさによって異なります。

ファイル共有ソフトを安全に利用する方法

ファイル共有ソフトを安全に利用ファイル共有ソフトを利用する際には、以下のポイントに注意して適正な使い方を心がけましょう。

1.公式サイトからダウンロードする:ファイル共有ソフトは、公式サイトからダウンロードすることが重要です。偽サイトや不正なサイトからダウンロードした場合、ウイルスやマルウェアなどの危険性があります。

2.セキュリティソフトを導入する:ファイル共有ソフトを利用する際には、セキュリティソフトを導入することがおすすめです。ウイルスやマルウェアの検知や、不正プログラムのブロックなど、セキュリティ上のリスクを軽減することができます。

3.正規のファイルをダウンロードする:ファイル共有ソフトで配信されているファイルは、違法コピーされたものやウイルスに感染したものなどが含まれている場合があります。そのため、信頼できるソースから正規のファイルをダウンロードすることが大切です。

4.プライバシーに注意する:ファイル共有ソフトを利用する際には、プライバシーに注意することが重要です。自分が共有したくない個人情報や機密情報などを共有しないようにし、セキュリティ面に気を配ることが必要です。

誤って違法ファイルをダウンロードしてしまった場合の対処法

違法ファイルをダウンロード違法ダウンロードは違法にアップロードされたものと知らず、ダウンロードをした場合には罪に問われません。

知らずにダウンロードしてしまった「重過失の場合」でも、違法にはしないと明記。さらに「適法と違法の評価を誤った場合」も違法ではないとした。
引用:海賊版ダウンロードの刑事罰、常習性が要件 文化庁素案

誤って違法ファイルをダウンロードしてしまった場合は、以下の対処法を実施しましょう。

まずはダウンロードしたファイルを削除することが重要です。削除しただけでは完全ではありませんので、次にアンインストールし、ディスクをクリーンアップすることをおすすめします。

クリーンアップは、ディスクを整理し、不要なファイルを削除するツールです。Windowsには標準搭載されていますので、それを使って不要なファイルを削除しましょう。

また、違法ファイルをダウンロードした場合は、インターネットに接続しないようにすることも大切です。マルウェアに感染している可能性があるため、他のコンピューターに感染する可能性もあります。

そのため、一度インターネット接続を切断し、ウイルススキャンを実行しましょう。

さらに、自分が違法ファイルをダウンロードしたと思われる可能性がある場合には、法的な問題が発生することがあります。そのため、弁護士などの専門家に相談し、アドバイスを受けることも検討してください。

最も重要なのは、ファイル共有ソフトを利用する場合には、常に適正な使い方を心がけることです。

違法ファイルをダウンロードした場合には、大きなトラブルに発展することがあるため、安易にファイル共有ソフトを利用せず、正規の配信サービスやショッピングサイトなどからダウンロードするようにしましょう。

違法アップロードを行った場合の損害賠償について

違法アップロードを行うと、著作権者から損害賠償請求を受ける可能性があります。

損害賠償とは、違法アップロードによって生じた損害を賠償することを指します。著作権者が受けた損害には、以下のようなものがあります。

・利益相当額
著作物を違法にアップロードした場合、その著作物が正規に販売された場合の売り上げに相当する金額を請求されることがあります。これは、著作物を違法に入手した人が、正規に販売されている場合に支払うはずだった金額と同等の金額を支払うことを意味します。

・実損
著作物を違法にアップロードすることによって著作権者が実際に被った損害を賠償することがあります。例えば、著作権者が訴訟を起こした場合の弁護士費用や裁判所の手数料、著作権者が実際に被った損失などが含まれます。

・名誉毀損
違法アップロードによって著作物が改ざんされた場合、その著作物が正規のものであった場合に比べて、著作者や出版社などの信用や評判が損なわれることがあります。この場合、名誉毀損に相当する金額が請求されることがあります。

損害賠償の請求額は、具体的にどのような損害が発生したかによって異なります。

また、請求額には、著作権法で定められた最高額があるため、一律に高額な損害賠償を請求されるわけではありません。

しかし、違法アップロードによって発生する損害賠償は、膨大な金額になることがあるため、違法アップロードは厳に禁じられています。

どんな些細なことでも相談は無料ですので、お気軽にお問合せください。

違法アップロードによる刑事罰について

違法アップロードには、民事上の損害賠償だけでなく、刑事罰が科せられる場合があります。刑事罰とは、犯罪行為を行った者に対して、国家権力によって処罰を科すことを言います。

具体的には、著作権法や著作隣接権法に違反した場合、刑事罰が科せられることがあります。著作権法や著作隣接権法では、著作物を許諾なく配信することが禁止されており、違反した場合には罰則が設けられています。

刑事罰の種類としては、懲役刑や罰金刑があります。違反の程度によって刑罰が決定され、違反が軽微な場合には罰金刑が科せられることが多く、重大な場合には懲役刑が科せられることもあります。

また、違法アップロードを行った場合、刑事罰だけでなく、損害賠償請求を受けることもあります。損害賠償とは、違法アップロードによって被害を受けた人が、その被害を受けた分の金額を請求することを言います。

違法アップロードによって発生した損害賠償額は、違反行為の程度や被害の範囲によって異なります。また、被害者が訴訟を起こす場合には、弁護士費用や裁判費用も発生するため、それらの費用も損害賠償額に含まれることがあります。

違法アップロードによる刑事罰や損害賠償請求は、違法行為によって他人に迷惑をかけることになるため、違法アップロードを行わないよう、適正な利用方法を心がけましょう。

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ファイル共有ソフトによる著作権侵害に関する裁判例の紹介

ファイル共有ソフトを利用して違法に音楽や映画などの著作物を配布することは、著作権法に違反するとして法的な問題に発展することがあります。以下には、代表的な裁判例について紹介します。

「Winny裁判」
2006年に開かれたこの裁判は、P2Pファイル共有ソフト「Winny」を開発した大学教授が、同ソフトを利用して違法なコンテンツを配信したとして著作権法違反で起訴されたものです。この裁判では、教授は著作権法違反に対する共犯として有罪判決を受け、損害賠償と罰金の支払いを命じられました。

「Perfect Dark裁判」
「Winny裁判」と同様に、P2Pファイル共有ソフト「Perfect Dark」を利用して著作物の配信を行った男性が、著作権法違反で告訴された裁判例です。この裁判では、男性が損害賠償と罰金の支払いを命じられるとともに、刑事罰の判決も下されました。

「WinMX裁判」
WinMXというP2Pファイル共有ソフトを提供していた日本の企業が、同ソフトを利用して著作権侵害が行われたとして著作権法違反で告訴された裁判例です。この裁判では、企業は損害賠償の支払いとともに、WinMXの提供を停止することを命じられました。

以上のように、ファイル共有ソフトを利用して違法な著作物の配信を行うことは、法的な問題に発展する可能性があります。利用する際は注意し、著作権侵害につながらないようにすることが重要です。

ファイル共有ソフトで開示請求を受けた時は弁護士に相談するのがおすすめ

弁護士ファイル共有ソフト・トレントによる発信者情報開示請求は、著作権者が、IPアドレスをもとに匿名ユーザーの個人情報を手に入れるために、プロバイダーに対して行う請求です。

発信者情報開示請求を受け、「発信者情報開示に係る意見照会書」が届いた時の対処法は、3つあります。しかし、3つの対処法のうち、無視は得策ではありません。

相手の主張に応じて、意見書の拒否・同意といった選択肢を取るのが賢明です。いずれの選択肢を取る場合でも、発信者情報開示請求への対応は、弁護士に任せましょう。

弁護士は適切な主張反論をし、発信者情報の開示を阻止してくれるだけでなく、「発信者情報開示に係る意見照会書」に同意する場合でも、早期解決に向けた道筋を描いてくれます。

弁護士法人 法の里は、トレントの発信者情報開示請求への対応で実績が多数あります。まずはお気軽にご相談ください

トレントによる開示請求の示談やを拒否する方法についても、的確なアドバイスをします

この記事の監修者

弁護士:髙橋 健一

弁護士:髙橋 健一

2009年弁護士登録(東京弁護士会所属)
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