5ちゃんねるで開示請求された!自分の書き込みの削除方法は?弁護士が解説
5ちゃんねる(5ch)は、日本最大規模の匿名掲示板サイトです。ほかの掲示板と比べて表現の自由が担保されているのが特徴であり、芸能やスポーツ、趣味といった多分野で活発な書き込みが行われています。
しかし、5ちゃんねるは、匿名性や表現の自由の高さから、事実無根の誹謗中傷や侮辱行為が絶えません。ユーザーの中には、誹謗中傷を書き込まれて困っているだけでなく、つい過激なことや他人の個人情報を書き、後悔している人もいるのではないでしょうか。
そこで、本記事では、5ちゃんねるの書き込み削除の判断基準となる基本ルールとガイドラインを紹介した後、自分で書き込みしてしまった5ちゃんねるの書き込みを削除する方法について解説します。
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※2024年11月23日、5ちゃんねるの書き込み削除についてのご相談が増えています。手遅れになる前に今すぐ『メディアを見た』とお伝えした上でご相談ください。
5ちゃんねるの書き込み削除を弁護士に依頼するメリットについても紹介するため、参考にしてください。
5ちゃんねるでの自分の書き込みをすぐに削除したい方は、インターネットに強い弁護士法人 法の里にご相談ください。相談無料ですので、お気軽にお問い合わせいただけます。
2009年弁護士登録(東京弁護士会所属)
開示請求・爆サイ、5ちゃんねる等の掲示板やSNSでの削除、投稿者の特定を得意としています。状況を分析、解決策のご提案します。
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5ちゃんねるとは
5ちゃんねるとは、1999年に開設された日本最大規模の電子掲示板(BBS)サイトのことです。もともとは2ちゃんねるという名称でしたが、2ちゃんねるの管理権争いによる分裂を受けて、2017年に現在の名称に改称されました。
5ちゃんねるは、投稿が検索サイトの上位に表示されやすいことから、特定の企業や個人に関する悪い評判や誹謗中傷が上位表示されやすいのが特徴です。
また、5ちゃんねるは、投稿された書き込みがタイムラグを経て、「2ch.sc」という新2ちゃんねる内の同一スレッド内に転載されるなど、拡散力の高さも各種問題を悪化させる要因の一つとなっています。
5ちゃんねるで誹謗中傷の書き込みをした場合の影響
5ちゃんねるで具体的な事実を摘示して誹謗中傷を行った場合、名誉毀損罪(刑法230条1項)に抵触する恐れがあります。
名誉毀損罪とは、たとえば特定の個人に対して「不倫をしている」「被差別部落の出身である」といった過激な書き込みです。
仮に誹謗中傷の書き込みに事実が含まれなかったとしても、認められる可能性があります。たとえば、「あいつはバカだ」「A社はブラック企業だ」などと、事実の裏付けなく誹謗中傷をした場合は刑法231条に基づく侮辱罪が成立し、拘留または科料が課される可能性があります。
なお、殺人予告や放火予告に対しては、脅迫罪や偽計業務妨害罪などが成立します。
5ちゃんねるの書き込み削除の判断基準となる基本ルールとガイドライン
5ちゃんねるは、書き込み削除の判断基準となる、「5ちゃんねる削除体制」と「削除ガイドライン」という2つの基本ルールとガイドラインを設けています。
ここからは、5ちゃんねる削除体制と削除ガイドラインについて紹介します。
5ちゃんねる削除体制とは?
5ちゃんねる削除体制は、表現の自由の基本原則や削除フロー、削除判断基準を定めた基本ルールのことです。基本原則は、次の通り、明記しています。
【基本原則】
- 表現の自由は最大限保障されるべきである。
- ただし、表現の自由も絶対無制限のものではなく、他人の権利を侵害するものについては削除を行う。削除理由については具体的には明示しないこともあります。
- ただし、異議を申し立てる機会を与え審議の結果、削除された記事が再掲載される可能性はある。
つまり、5ちゃんねるは、表現の自由を最大限保障しているものの、表現の自由の範囲を超え、他人の権利を侵害する書き込みであれば、削除対象としているのです。
さらに、5ちゃんねる削除体制では、4つの削除判断基準を設けています。
- 名誉:個人ないし法人の社会的評価を低下させる事実を摘示するもの。
- プライバシー:人の名前(イニシャル等であっても、個人の特定)、住所、家族の名前、電話番号等の組み合わせで、個人のプライバシーを侵害していると判断できるもの。
- 平穏に生活する利益:他人に危害を加えることを予告するもの。悪質な殺害予告については、掲示板上で公開することがある。
- 社会に害悪が生じる現実的危険性がある情報:例えば、爆弾を製造する方法、薬物の売買をうかがわる情報
このように、5ちゃんねるは、書き込みを名誉やプライバシーなど4つの判断基準に照らし合わせ、一定のラインを超えた場合に削除対象にしていることがわかります。
5ちゃんねるで削除対象となる書き込み
5ちゃんねるは、削除ガイドラインで削除対象となる書き込みを定義しています。削除対象となる個人への書き込みは次の通りです。
- 個人名・住所・所属
- 電話番号
- メールアドレス
- 誹謗中傷
- 私生活情報
削除対象となる個人への書き込みは上記の通りですが、すべての書き込みが削除されるわけではありません。
政治家や芸能人、有罪判決の出た犯罪者、板の趣旨に関係する職業で責任問題の発生する人物などへの書き込みは、公益性を理由に個人名や住所、所属、誹謗中傷が削除されない場合があります。
ただし、電話番号は、個人の属性にかかわらず、伏せ字でも削除対象です。メールアドレスは、かたりの可能性や悪意が明らかで攻撃を目的としている可能性に限って、削除対象とされています。
法人・団体については、原則放置です。削除ガイドラインでは、誹謗中傷や悪意ある書き込みに対しても、インターネット外のデータソースが不明確なものは、基本的に放置としています。
どんな些細なことでも相談は無料ですので、お気軽にお問合せください。
5ちゃんねるへの自分の書き込みを削除する方法
5ちゃんねるの書き込みを削除する方法は、次の3つです。
- 削除要請フォームから削除依頼を出す
- 運営会社へ直接削除依頼を出す
- 裁判所へ削除仮処分命令申立を出す
ここからは、上記3つの方法について解説します。
削除要請フォームから削除依頼を出す
この方法では、重要削除対象の「削除要請板」か、通常削除対象の「削除整理板」のいずれかのフォームから削除依頼を出します。
削除要請板、削除整理板それぞれの削除対象は、次の通りです。
削除依頼先 | 削除対象 |
削除要請板 | 削除内容:個人の取り扱い(個人情報・電話番号・誹謗中傷ほか)、差別・蔑視、荒らし依頼
削除対象者:法人・団体、一群・二類の個人、警察へ相談中の方 |
削除整理板 | 削除要請板が対象とする以外の削除依頼 |
なお、フォームで削除依頼を出すと、送信した文面が公開スレッドに掲載されます。削除依頼内容の公開に伴う炎上の可能性に考慮し、削除依頼を出しましょう。
運営会社へ直接削除依頼を出す
この方法では、メールで5ちゃんねるの運営者に直接削除依頼を出します。
メールでの削除依頼は、法的な問題点の指摘が不可欠です。また、削除を主張する権利を持つ者からの削除依頼かどうかを確かめるため、免許証や学生証といった身分証明書の提出が求められます。
このように形式にのっとった厳密な依頼が求められる一方、メールで送信した内容はスレッド内で公開されないことが特徴となっています。
メールで削除依頼を出す際の書き方は次の通りです。
項目 | 内容 |
宛先 | meiyokison@5ch.net |
件名 | 削除申し立て |
内容 | ● URL ● レス番号 ● 削除理由 |
添付資料 | ● 理由を根拠付ける資料 ● 本人確認のための資料 |
裁判所へ削除の仮処分を申し立てる
削除要請フォームやメールから削除依頼を出しても書き込みが削除されなかった場合は、裁判所へ削除の仮処分を申し立てるといった方法があります。
ネット投稿の削除における仮処分とは、裁判所に問題の投稿を削除したい旨を申し立て、裁判所が削除の必要があると判断した場合に、裁判所からサイト管理者に対して仮の削除命令を出してもらえる法的手続きです。
通常訴訟よりも迅速に進む法的手続きで、権利侵害が認められ担保金が供託されれば、裁判所は1ヶ月程度で削除命令を出します。
ただし、5ちゃんねるに対する削除命令に限っていえば、運営法人が「Loki Technology Inc.」と呼ばれるフィリピン法人のため、仮処分命令が出されるまでに数ヶ月ほどが見込まれます。
ただでさえ、裁判所への削除の仮処分の申し立ては、複雑な手続きです。なるべく独力で事務手続きするのは避け、自分の書き込みを削除したい場合、弁護士に手続きを代行してもらうとよいでしょう。
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5ちゃんねるの書き込み削除を弁護士に依頼するメリット
5ちゃんねるの書き込み削除を弁護士に依頼するメリットは、次の3つです。
- 迅速に削除依頼を出せる
- 削除に必要な一切の手続きを任せられる
- まとめサイト・コピーサイトの対応もしてもらえる可能性がある
ここからは、3つのメリットについて解説します。
迅速に削除依頼を出せる
5ちゃんねるの書き込み削除に際しては、ネットトラブルに強い弁護士に依頼することで、自分で削除依頼するよりも、迅速に対処できる可能性があります。
5ちゃんねるは、削除依頼のルールや手続き方法に厳格です。少しでも削除ガイドラインから外れたら、削除の対応をしてくれません。
それらの5ちゃんねるの特徴を踏まえ、弁護士は書き込み内容に応じた的確な削除理由を判断し、削除屋・削除人にわかりやすい明確な削除理由を記入してくれます。
迅速な書き込み削除につながるのは間違いないでしょう。
削除に必要な一切の手続きを任せられる
弁護士に依頼することで、書き込み削除に必要な一切の手続きを任せられます。
弁護士は、削除要請フォームからの削除依頼や裁判所への削除の仮処分の申し立てなど、あらゆる削除依頼を順当な手続きで進めてくれるでしょう。
まとめサイト・コピーサイトの対応もしてもらえる可能性がある
弁護士のなかには、5ちゃんねるで投稿した書き込みが転載されるまとめサイト・コピーサイトの対応もしてくれるものがいます。
まとめサイト・コピーサイトへの削除依頼は、大変です。5ちゃんねるはただでさえ拡散力が高く、どのコピーサイトに転載されているか判別が難しいうえ、削除依頼方法が各コピーサイトによって異なるためです。
このため、まとめサイト・コピーサイトへの対応に精通した弁護士は、非常に心強いといえるでしょう。
まとめ
5ちゃんねるの書き込みを削除する方法は、以下の3つです。
①削除要請フォームから削除依頼を出す
②運営会社へ直接削除依頼を出す
③裁判所へ削除仮処分命令申立を出す
3つの方法を適切に実行することで、書き込みを削除できます。
しかし、5ちゃんねるでは、書き込み削除の判断基準となる「5ちゃんねる削除体制」と「削除ガイドライン」を設けることからわかるように、削除依頼のルールや手続きが厳格かつ煩雑です。
このため、5ちゃんねるでの自分の書き込み削除は、専門的知識を持った弁護士に依頼するとよいでしょう。弁護士は書き込み内容に応じた的確な削除理由を判断し、迅速に書き込み削除を実現させてくれます。
弁護士法 法の里では、掲示板の書き込みや各種サイト・SNSの削除・投稿者の特定など、インターネットトラブル対応実績が多数ございます。まずはお気軽にご相談ください。
※2024年11月23日、5ちゃんねるの書き込み削除についてのご相談が増えています。手遅れになる前に今すぐ『メディアを見た』とお伝えした上でご相談ください。
5ちゃんねるでの自分の書き込みをすぐに削除したい方は、インターネットに強い弁護士法 法の里にご相談ください。相談無料ですので、お気軽にお問い合わせいただけます。
2009年弁護士登録(東京弁護士会所属)
開示請求・爆サイ、5ちゃんねる等の掲示板やSNSでの削除、投稿者の特定を得意としています。状況を分析、解決策のご提案します。
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