ホスラブの書き込みの削除方法(消し方)は?弁護士が解説
ホスラブ(ホストラブ)は、ホストクラブやキャバクラ、風俗店など、夜の業界の情報交換のために使われる大規模な匿名掲示板です。
会員登録が不要で誰でも自由に書き込みができることから、店舗やキャストごとに専用スレッドが立ち上げられるなど、日夜活発な情報交換が行われています。
一方で、ホスラブは、夜職の性質から他人の性的な話題に踏み込むうえに、キャストやお店側に対する誹謗中傷が書き込まれ、プライバシー権侵害に発展するケースが少なくありません。
※2024年12月4日、ホスラブ(ホストラブ)のご相談が増えています。手遅れになる前に今すぐ『メディアを見た』とお伝えした上でご相談ください。
ホスラブのユーザーの中には、匿名で誹謗中傷をしてしまい、身バレする(バレる)んではないか、逮捕されるのではないか、相手から情報開示請求をされるんじゃないか等、不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、本記事では、ホスラブでお店やキャストに対して悪質な書き込みをしてしまった場合に起こることについて、解説します。
その後、書き込み削除の成否を握るホスラブの記事・レスの削除依頼ガイドラインと利用規約のほか、ホスラブでの自分の書き込みを削除する方法についても説明します。ぜひ参考にしてください。
ホスラブで身バレする前、もしくは情報開示請求されてしまった方、自分の書き込みを削除したい方は、インターネットトラブルに強い弁護士法人法の里にまずはご相談ください。相談無料ですので、お気軽にお問合せください。
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2009年弁護士登録(東京弁護士会所属)
ホスラブの書き込み削除・開示請求・爆サイ、5ちゃんねる等の掲示板やSNSでの掲示板の削除、投稿者の特定を得意としています。状況を分析、解決策のご提案します。
ホスラブで開示請求されるとどうなる?
ホスラブでお店やキャストに対して誹謗中傷の書き込みをしてしまい、プロバイダ責任制限法に基づく発信者情報の開示請求をされると、氏名や住所が特定される可能性があります。
氏名や住所が特定されるのは、プロバイダへの発信者情報開示請求で、被害者の主張が認められ、裁判所から情報開示を行う開示命令が下されるケースです。開示命令は強制力を伴う裁判所の措置であるため、一般的には必ず氏名や住所を開示しなければなりません。
さらに、氏名や住所が特定された後、書き込みの投稿者は、高い確率で名誉毀損やプライバシー侵害を理由に損害賠償請求を受けることになります。
なお、2022年10月の改正プロバイダ責任制限法の施行に伴い、新たに「発信者情報開示命令」の制度が創設されました。
これまでは、仮処分や訴訟で発信者情報開示請求がされていましたが、発信者情報開示命令では、ホスラブなどのサイト管理者とプロバイダへの開示命令について、訴訟ではなく、非訴手続で一体的に審理することになりました。
発信者情報開示命令は非訴手続であるため、氏名や住所の特定スピードが早くなっています。
ホスラブの削除依頼ガイドラインと利用規約 とは
ホスラブに投稿した自分の書き込みが削除されるかどうかは、ホスラブの削除依頼ガイドラインと利用規約が全てと言っても過言ではありません。
ここからは、ホスラブの書き込み削除の成否を握る削除依頼ガイドラインと利用規約について解説します。
ホスラブ削除依頼ガイドライン
ホスラブは、書き込み内容のテーマに応じて5つのガイドラインを設けています。つまり、ガイドラインに反する書き込みについては、ホスラブの削除人が削除してくれる可能性が高いというわけです。ガイドラインに記載される項目の詳細は次の通りです。
1.個人名・住所・所属について
すでに公開済みだったり、公益性を伴ったりするものは削除されません。さらに、ホスラブ側は、マスメディアの報道や電話帳で確認できるものも、削除しないとしています。
一方で、趣旨説明がないうえに、公益性もなく、誹謗中傷の個人特定が目的であるものは、削除対象となります。
2.電話番号について
電話番号は、一部伏字や電話番号を示唆するような文字列などでも、確認方法が確立されていないことから、原則として削除対象です。
一方、明らかに公的な電話番号や文意によって本人が公開を許可したと判断できる電話番号など、投稿者の自己責任があるものは、削除されない可能性があります。
3.メールアドレス・ホスト情報について
メールアドレス・ホスト情報は、騙りの可能性や悪意が明らかで攻撃目的が明らかな場合、趣旨説明がなく衆目に晒すことが明白な場合に削除されます。
4.誹謗中傷について
誹謗中傷は、公益性があり、掲示板の趣旨に則した事象や、直接の関係者や被害者による事実関係の記述などが含まれている場合、削除されません。
一方、個人を特定する情報を伴うものは、すべて削除対象です。
5.私生活情報について
公益性がなく、第三者の確認できない私生活情報は、個人が完全に特定されなくても中傷が伴わなくても、一律に削除対象です。
ホスラブ利用規約
ホスラブは、利用規約で、14つの禁止行為を定義しています。利用規約に規定される禁止行為は、書き込みの削除依頼を出す際に重要な根拠となるため、事前に確認しておきましょう。
禁止行為
- 著作権などの第三者の知的財産権を侵害し、または侵害を助長する行為
- 虚偽または故意に誤解を与える発言
- 民族的・人種的差別につながる発言、倫理的観点から問題のある発言
- 特定の政党もしくは政治団体のための活動、宗教活動または専ら営利を目的とした発言、その他勧誘、宣伝、広告を目的とした行為
- 本サイトまたは本サイトに接続しているサーバーもしくはネットワークを妨害したり、混乱させたりする行為
- 本サイトの目的及び開設されたテーマとは無関係な発言
- 本サイトが禁止を明示した発言または削除した発言と同一または類似する内容の発言
- 本サイトの運営を妨害する行為または当該行為を誘引・助長させる行為
- 第三者の本サイト利用を妨害する行為
- 第三者の個人情報を無断で収集、開示する行為
- 第三者に対する誹謗中傷または名誉き損、もしくは他者に対して不利益または不快感を与えるおそれのある発言
- 自分以外の人物を名乗ったり、代表権や代理権がないにもかかわらず文化団体などの組織を名乗る発言、または他の人物や組織と提携、協力関係にあると偽ったりする発言
- 公序良俗に反する行為
- その他本サイトが不適切と判断した全ての行為
どんな些細なことでも相談は無料ですので、お気軽にお問合せください。
ホスラブで自分の書き込み・レスを削除する方法
ホスラブに投稿した書き込み・レスを削除する方法は、主に自分で削除依頼フォームから申請するか、弁護士を通じて削除を依頼するか、の2通りです。
ここからは、ホスラブの書き込みを削除するための2つの方法について説明します。
削除依頼フォームに入力して申請する
削除依頼フォームに入力して申請する方法は、次の手順に沿って削除申請を行います。
- 14桁のスレッド番号を記入する
- レス番号を記入する
- 削除理由を記入する
ここからは、それぞれの手順について解説します。
14桁のスレッド番号を記入する
ホスラブの削除依頼フォームにアクセスした後は、初めに14桁のスレッド番号を入力します。
スレッド番号とは、URL末尾にある14桁の番号のことです。削除したいスレッドのURLをクリックすると、以下のように下14桁が数字となっています。
レス番号を記入する
続いて、書き込みの左上に表示されているレス番号を記入します。
なお、削除したい書き込みが複数ある場合は、「220,221,226」のようにコンマで区切って記入してください。
書き込み削除理由を記入する
最後に削除理由について記入しましょう。削除理由は、削除依頼ガイドラインのどの部分に違反しているのかを明記する必要があります。
具体的には、「公益性のない個人名や住所が公開されています」「電話番号が暗に示唆する形で掲載されています」などと、ガイドラインに該当する項目を明記したうえで、簡潔に説明しましょう。
名前とメールアドレスの記入欄もありますが、自分が書き込んだことを知られたくない場合は、記載する必要はありません。
削除依頼が削除依頼ガイドラインに抵触しているとホスラブの削除人に判断された場合、書き込みは、依頼から96時間をめどに削除されます。
弁護士を通じて削除を依頼する
書き込みの削除を依頼しても、応じてもらえない場合は、弁護士を通じて削除を依頼しましょう。
弁護士は法的手段として書き込みの削除依頼を出したい場合、ホスラブの管理人を相手方とし、裁判所に対して仮処分を申し立てます。
申し立てをした後、裁判官が申立人と相手方双方から話を聴く双方審尋で審理を進めた結果、申立人の主張に被保全権利と保全の必要性が認められれば、裁判所がホスラブの管理人に対して仮処分命令を発令します。
前述の通り、仮処分命令には強制力があるため、ホスラブの管理人は、命令を受けてほぼ確実に書き込みの削除を行うでしょう。
なお、ホスラブの管理人が仮処分命令にも従わない場合は、保全執行に基づいて書き込みの削除が可能です。
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ホスラブで削除依頼する際の注意点
ホスラブに削除依頼する際の注意点は、次の3つです。
- 削除依頼内容が公開される
- スレッド削除依頼時にレス番号全ての列挙が必要となる
- 弁護士以外の業者への依頼は違法
ここからは、盲点になりやすい3つの注意点について解説します。
削除依頼内容が公開される
削除依頼内容は、削除依頼履歴にて公開される点に留意しましょう。
名前やメールアドレスは公開されませんが、スレッド番号とレス番号、削除理由は、依頼時刻を明示する形で公開されます。
これを踏まえ、削除依頼フォームには具体的な書き込み内容を記載しない方が賢明です。
特に、削除理由は詳細に記述すると、削除を希望するお店やキャストが特定される可能性があります。削除理由は、ガイドラインに違反する部分のみを簡潔に記載しましょう。
ホスラブではスレッド削除依頼時にレス番号全ての列挙が必要となる
ホスラブのスレッド削除の依頼時にはレス番号すべての列挙が求められます。実際に削除依頼ガイドには、次のような記載があります。
スレッド全ての削除はその全てがガイドラインに反しているか、削除人の判断によります。
この記載を踏まえると、レスが2〜3件と少ない場合ならまだしも、レスが二桁から三桁に上る場合は、スレッド削除が困難を極めると言わざるを得ません。
この点を踏まえ、少数のレスに絞って書き込みの削除依頼を出しましょう。
弁護士以外の業者への依頼は違法
弁護士以外の業者への書き込み削除の代行を依頼することは、弁護士法72条で禁止されている「非弁行為」に抵触する可能性があります。
非弁行為は犯罪行為となるため、弁護士以外への書き込み削除の代行依頼は絶対にしないようにしましょう。
なお、ホスラブの削除依頼ガイドにも、弁護士法を根拠に、弁護士ではない事業者による削除請求の代理・代行を違法行為とする記載があります。
さらに、ホスラブは、削除請求の代理・代行の請負など、違法サービスを展開している疑いのある事業者について、サイト内で事業者名と代表者名、サービス名を公表するとしています。
弁護士を通じて書き込みの削除を依頼するメリット
弁護士を通じて書き込みの削除を依頼するメリットは、次の2つです。
- 専門知識に基づいた適切な指摘のうえで削除依頼ができる
- 早期解決が期待できる
ここからは、弁護士への依頼について2つのメリットについて解説します。
弁護士は専門知識に基づいた適切な指摘のうえで削除依頼ができる
弁護士は、専門知識に基づいた適切な指摘のうえで削除依頼を行ってくれます。
実際、削除依頼履歴を読むと、嫌疑不十分で不起訴となった事実をもとに、記事掲載を著しいプライバシー侵害と主張する、代理人弁護士による依頼内容が残っています。
また、削除依頼履歴を見てわかるように、弁護士による削除依頼は、依頼内容が法的根拠に基づいているうえ、内容自体も独力で削除依頼している方と比べて明確です。
弁護士による削除依頼は、個人が特定されないよう、プライバシーも配慮されています。削除依頼時に起きがちな炎上の発生リスクが低いといえるでしょう。
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早期解決が期待できる
弁護士は、書き込み内容の法的な違法性を理解しているため、早期解決が期待できます。
また、ホスラブの管理人も、弁護士からの連絡があれば、真摯に対応するのが一般的です。
これらの理由により、弁護士を通じた書き込みの削除依頼は、自分で削除依頼するよりも、スピーディーに解決に至る可能性が高いでしょう。
ホスラブで自分の書き込み削除は弁護士が一番安全
ホスラブでお店やキャストに対して誹謗中傷の書き込みをしてしまい、プロバイダ責任制限法に基づく発信者情報の開示請求をされると、氏名や住所が特定される可能性があります。
個人情報の特定後は、被害者から高確率で損害賠償請求を受けることになるでしょう。
このような事態を防ぐには、事態が深刻化する前にホスラブでの自分の書き込みを削除するのが重要です。
自分で削除依頼フォームから申請する方法か、弁護士を通じて削除を依頼する方法かのいずれかを選び、早急な問題解決を目指しましょう。
ホスラブの書き込み削除を希望する際は、弁護士に依頼するのがおすすめです。
弁護士は、専門知識に基づいた適切な指摘で削除依頼をしてくれることから、不要なトラブルを防いだり、問題の早期解決を実現したりする上で大きな力になってくれるでしょう。
弁護士法人法の里は、ネット上の動画や画像の削除、掲示板やSNSでの書き込みの削除・投稿者特定など、ネットトラブル対応実績が多数ございます。まずはお気軽にご相談ください。
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2009年弁護士登録(東京弁護士会所属)
ホスラブの書き込み削除・開示請求・爆サイ、5ちゃんねる等の掲示板やSNSでの掲示板の削除、投稿者の特定を得意としています。状況を分析、解決策のご提案します。