爆サイで誹謗中傷対策!投稿削除と情報開示請求を弁護士が解説
爆サイは、北海道から沖縄、海外の気になる話題を網羅した人気匿名掲示板です。ページビュー(PV)は、月間10億PVに上り、日本の掲示板の中では、5ちゃんねるに次ぐ規模とされています。
一方、匿名掲示板であることから、水商売系の利用者や法人を中心に、名誉にかかわる誹謗中傷や嫌がらせの投稿が後を絶ちません。また、ローカルな掲示板であり、対象の特定がしやすいことから、軽微な話題でも、意図せず訴訟に発展するケースが相次いでいます。
このため、爆サイの利用者の中には、掲示板に匿名で投稿(書き込み)した内容について、何らかの権利被害を引き起こし、情報開示請求され身バレするのでは?と不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、本記事では、爆サイで起こりやすい権利侵害について説明した後、防御策として個人情報がバレる前に自分の投稿を削除する方法について解説します。
・爆サイの自分の書き込みを削除
・爆サイのレス・スレッドの削除
・身バレして逮捕されるのではないか
・爆サイで情報開示請求されそう・された方
こんな不安をお持ちの方は一読ください。
※2024年11月21日、爆サイによる書き込み削除依頼のご相談が増えています。今すぐお問い合わせ下さい。
爆サイでの自分の投稿削除についてすぐに相談したい方は、インターネットトラブルの示談や交渉、開示請求に強い弁護士法人 法の里にご相談ください。相談無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
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2009年弁護士登録(東京弁護士会所属)
爆サイのスレッド削除、爆サイの自分の書き込み削除、他、5ちゃんねる等の掲示板やSNSでの削除、投稿者の特定を得意としています。状況を分析、解決策のご提案します。
爆サイとは?
爆サイとは、特定の地域に特化した匿名のインターネット掲示板のことです。南関東や甲信越など、全国16地域ごとにスレッドが開設され、投稿者が自由にローカルな話題を書き込めるようになっています。
一方、爆サイは、情報のローカル性が高いことから、名前や写真といった個人情報を暴露されやすく、プライバシーの侵害や名誉毀損、誹謗中傷といった問題が発生しがちです。
たとえば、2022年9月、交通事故で夫を亡くし、一審判決を不服として検察に控訴するよう申し入れた女性と長女が、爆サイに「アホ」と書き込んだ人物を侮辱の疑いで刑事告訴した事案が起きています。
爆サイの書き込みで起こりやすい権利侵害
爆サイでは、デマや罵倒、愚弄、嫌がらせを含む誹謗中傷による権利侵害が起きやすいとされます。
ただし、法律では、誹謗中傷行為そのものを罪に問うわけではありません。誹謗中傷の結果として引き起こされる次の4つの権利侵害が罪に問われることになります。
● 名誉毀損:公の場で具体的な事実を示して誰かの名誉を傷つけたり、社会的地位を低下させたりすること
● 侮辱:事実を摘示せずに、公然と人を侮辱し自尊心を傷つける行為
● 肖像権侵害:無断で自身の写真や動画を撮影したり、公開したりする行為
● プライバシー侵害:個人情報や私生活について知られたくないことを他者に知らせたり、公開したりする行為
爆サイで禁止されている投稿
爆サイでは、利用規約に基づき、禁止事項の内容に抵触する投稿は禁止されており、削除依頼によって削除されます。
禁止事項の内容
爆サイでは、利用規約第3条第1項に15個の禁止事項を列挙しています。主な禁止事項は次の通りです。
- bakusai.comドメイン以外のURLの記載
- 各掲示板に指定されたテーマや情報から逸脱した内容の投稿
- 同一内容の多数投稿や無意味な文字の羅列等の行為(マルチスパム投稿)
- 出会いを求める投稿及び援助交際目的の投稿
- 他人の名誉、社会的信用、プライバシー、肖像権、パブリシティ権、著作権その他の知的財産権、その他の権利を侵害する行為(法令で定めたもの及び判例上認められたもの全てを含む)
- 本名、住所、メールアドレス、電話番号の記載(一般に公開されている情報・公人に関してはこの限りではありません)
[中略]
このように、爆サイでは、誹謗中傷による権利侵害を中心に、管理者が不適切だと判断する種々の行為が禁止されています。
禁止違反の効果
投稿が禁止事項に抵触した場合、爆サイの管理者が、利用規約第3条第2項に規定された禁止違反の効果に基づく措置を講じます。
具体的には、「当該投稿記事の削除・編集及び当該投稿者に対するアクセス拒否その他が必要とする措置」(利用規約第3条第2項)です。
つまり、爆サイの管理者が任意の判断で、投稿内容を削除・編集したり、投稿者に対して利用停止・アクセス禁止といった処分を下したりする措置をとる場合があります。
どんな些細なことでも相談は無料ですので、お気軽にお問合せください。
爆サイで書き込みしてしまい、情報開示請求されるとどうなる?
爆サイで誹謗中傷の書き込みをしてしまい、プロバイダ責任制限法に基づく発信者情報の開示請求をされると、氏名や住所が特定される可能性があります。
氏名や住所が特定されるのは、プロバイダーへの発信者情報開示請求で、被害者の主張が認められ、裁判所から情報開示を行う仮処分命令が下されるケースです。仮処分命令は強制力を伴う裁判所の措置であるため、投稿者は必ず氏名や住所を開示しなければなりません。
さらに、氏名や住所が特定された後、書き込みの投稿者は、高い確率で名誉毀損やプライバシー侵害を理由に訴訟を提起されます。
なお、2022年10月の改正プロバイダ責任制限法の施行に伴い、新たに「発信者情報開示命令」の制度が創設されました。
これまでは、仮処分や訴訟で発信者情報開示請求がされていましたが、発信者情報開示命令では、爆サイなどのサイト管理者とプロバイダーへの開示命令について、訴訟ではなく、非訴手続で一体的に審理することになりました。
発信者情報開示命令は非訴手続であるため、氏名や住所の特定スピードが早くなっています。
>>発信者情報開示請求されたら?届いた後の流れを弁護士が解説
爆サイでの自分の投稿やスレッド削除方法
爆サイの投稿は、管理者側の判断で削除される場合もありますが、自らの行動で削除することが可能です。
爆サイの投稿(自分の書き込み)削除する方法は次の2つです。
● 自分で投稿を削除する
● 弁護士に削除を依頼する
ここからは、爆サイでの自分の投稿を削除する2つの方法について解説します。
爆サイの投稿(自分の書き込み)を削除する場合
自分で投稿を削除する場合は、各スレッドとレスが表示されている画面の最下部に設置されている削除依頼フォームから、削除申請を行います。削除依頼フォームで記載が必須な項目は、主に次の6つです。
● スレッドNo.:自動で入力されます
● スレッドタイトル:自動で入力されます
● レス番号:誹謗中傷してしまったレスの番号を入力します
● 通報区分:5つの項目より入力しますが、誹謗中傷の場合は、基本的に「個人情報の記載」か、風評被害など、すべてが対象となる「その他」を選択します
● メールアドレス:返信用のメールアドレスを記載します
● 削除依頼理由:利用規約のどのようなことに違反しているかを記載します
削除依頼をした投稿が禁止事項の内容に抵触していると削除人に判断された場合、72時間をめどに削除されます。
なお、以前は誰でも削除申請が可能でしたが、現在、削除依頼できるのは、爆サイに会員登録したユーザーのみに限られています。
爆サイの書き込みを弁護士に削除依頼する場合
弁護士に爆サイの投稿の削除依頼を代行してもらう方法もあります。
この方法では、弁護士が、プロバイダ責任制限法に基づき、爆サイ側に対して、送信防止措置依頼を出します。
この時の削除依頼を爆サイが承認すれば投稿削除に至りますが、任意交渉が破断した場合、弁護士は、裁判所での仮処分手続きなどの方法で削除依頼を再度出す形になります。
なお、弁護士以外に誹謗中傷対策業者に依頼する方法もありますが、その業者がお金を受け取って削除依頼を手がける行為は、非弁行為と呼ばれ、弁護士法第72条に違反するため、誹謗中傷業者への依頼は避けた方が良いでしょう。
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爆サイの投稿を削除依頼する時の注意点
爆サイの投稿を削除依頼する時の注意点は次の3つです。
● 爆サイの投稿削除の可否は爆サイ削除人の判断次第
● 同じ内容で削除依頼しない
● 威圧的な削除依頼は避ける
ここからは、3つの注意点について解説します。
爆サイの削除の可否は爆サイ削除人の判断次第
爆サイの削除の可否は、「削除人」と呼ばれる爆サイの中の人の判断次第という点に留意しなければなりません。
つまり、削除依頼の内容に合理性があったとしても、削除人が「投稿を削除するに足らない」と判断した場合、投稿が残り続けます。
削除依頼の却下は、明確な返事として送られてきません。削除依頼を出して72時間を経過した後、何も対応がない場合は、削除依頼が却下されたとみなしてよいでしょう。
同じ内容で削除依頼しない
同じ内容の削除依頼はしないように注意しましょう。投稿削除が履行される目安の72時間以内に同じ削除依頼を繰り返すと、業務妨害を行ったとして禁止リストに登録されるうえ、その後の削除依頼に応じてもらえなくなってしまう恐れがあるためです。
1回目の削除依頼の送信から、72時間が経過するまでは、同じスレッド・レスの削除依頼は出さないようにしてください。
威圧的な削除依頼は避ける
削除依頼する際には、威圧的な態度を取るのを避けましょう。同じ内容の削除依頼を出した時と同じように、業務妨害とみなされ、禁止リストに入れられる恐れがあるためです。
一度削除依頼を却下され、再度削除依頼を出す場合でも、必ず敬語を使い、丁寧な説得を試みましょう。
爆サイの削除依頼を弁護士にするメリット
爆サイの削除依頼を弁護士にするメリットは、次の2つです。
● 書き込み削除までのスピードを上げられる
● 書き込み削除される確率が上がる
ここからは、2つのメリットについて解説します。
削除までのスピードを上げられる
弁護士は、投稿の内容や誹謗中傷被害に遭った方の現状などを考慮して適切な法的根拠に基づく削除の主張をしてくれることから、投稿を削除するスピードを上げられる可能性があります。
インターネット上の匿名掲示板のトラブルは、早期解決が重要です。とりわけ、ローカルな掲示板である爆サイは、誹謗中傷の被害者の身元が特定されやすく転載や個人情報流出のリスクが高いことから、早期の投稿削除がトラブル解決の鍵を握ります。
このため、法律に精通しており、独力での削除依頼よりも迅速に解決できる可能性のある弁護士への投稿削除の依頼は、メリットが大きいといえるでしょう。
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削除される確率が上がる
弁護士は、多彩な手段で投稿削除に向けたアプローチを展開してくれるため、投稿削除に至る確率が上がる可能性があります。
たとえば、弁護士は、削除依頼フォームだけでなく、「弁護士・法務関連の申告窓口」と銘打った専用の申請フォームから、プロバイダ責任制限法に基づく削除依頼(送信防止措置依頼)を出してくれます。
送信防止措置依頼は、「プロバイダ責任制限法 関連情報Webサイト」の書式を参考にすれば、弁護士に頼らずとも出すことが可能です。しかし、爆サイの投稿を確実に削除するうえでは、法律の専門知識を持った弁護士に任せる方が賢明といえるでしょう。
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まとめ
特定の地域に特化した匿名のインターネット掲示板である爆サイは、誹謗中傷の結果として、名誉毀損や侮辱、肖像権侵害といった権利侵害が起きやすいとされます。
権利侵害が起きた時は、早期の投稿削除がトラブル解決を図るうえで重要です。
爆サイでの自分の投稿(書き込み)を削除する方法は、自分で投稿を削除する方法と弁護士に削除を依頼する方法の2つがあります。
自ら削除依頼フォームに必須事項を記載し、申請依頼を出す前者の方法で投稿削除に至る場合もありますが、適切な法的根拠に基づく削除依頼を代行してくれる後者の方法が確実です。
また、爆サイの「弁護士・法務関連の申告窓口」から、プロバイダ責任制限法に基づく送信防止措置依頼を出すなど、多彩な手段で投稿削除に尽力してくれる点でも、弁護士に依頼するメリットは大きいといえるでしょう。
弁護士法人 法の里は、爆サイの投稿削除への対応で実績が多数あります。まずはお気軽にご相談ください。
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爆サイのスレッド削除、爆サイの自分の書き込み削除、他、5ちゃんねる等の掲示板やSNSでの削除、投稿者の特定を得意としています。状況を分析、解決策のご提案します。
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