5ch(5ちゃんねる)のスレ書き込み削除依頼(消し方)について弁護士が解説

5ちゃんねるは日本最大規模の掲示板サイトです。匿名で書き込みができるため、身元が特定されないと錯覚しがちですが、管理者側ではIPアドレスを把握しています。

誹謗中傷等の書き込みを受けた被害者が、5ちゃんねるの運営会社に発信者情報開示請求を行えば、書き込みをした人の特定が可能です。

そのため、権利侵害の書き込みを放置した場合は、民事上の損害賠償請求や刑事告訴を受けるリスクがあります。

こうした事態を避けるためには、誹謗中傷等の書き込みをしてしまったと自覚している場合は、速やかに、自分の投稿の書き込みを削除しましょう。

5ちゃんねるの削除ガイドラインに従って削除依頼を出しても対応してもらえない場合は、弁護士に相談して対応してもらうことも検討してください。

弁護士法人法の里は、5ちゃんねるの書き込みの削除や削除・投稿者特定などのインターネットトラブルに強い法律事務所です。まずは、お気軽にお問合せください。

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弁護士プロフィール
弁護士:髙橋 健一
弁護士:髙橋 健一

2009年弁護士登録(東京弁護士会所属)
5ちゃんねるの削除・開示請求・書き込み削除・投稿者の特定・爆サイ、ホスラブ等のご相談を得意としています。状況を分析、解決策のご提案します。

困ったことがあれば、被害が大きくなる前にまずはご相談ください。

目次

5ちゃんねるとは

5ちゃんねる(5ch)は、日本最大規模の掲示板サイトです。ニュース、芸能、テレビの実況など、分野別に数百の掲示板が設けられており、それぞれのスレッドで盛んに書き込みが行われています。

もともとは2ちゃんねる(2ch)として運営されていましたが、現在では、5ちゃんねるに統合されています。

5ちゃんねるの書き込みは完全に匿名ではない?

5ちゃんねるは、入会や登録などを行う必要がなく、誰でも閲覧できますし、書き込みすることができます。

書き込み欄には、名前、E-mailの欄がありますが、これらは空白でも構いません。名前を空白にした場合は、それぞれの掲示板の特性に合わせて、「名無しさん」といった名前になります。

また、E-mail欄には、「sage」を入れるといった暗黙のルールがあるスレッドもあります。

そのため、5ちゃんねるの書き込みは完全に匿名で行われていると錯覚しがちです。

ただ、投稿者ごとに「ID」が表示されていることからも分かる通り、書き込みをした人の情報は掲示板上に記録として残っています。

5ちゃんねるの管理者側では、「ID」だけでなく、IPアドレスやプロバイダーの情報もわかります。

特定のプロバイダーを経由した荒らしが多発している場合は、そのプロバイダーからの書き込みを規制するといった対応を取ることもあるようです。

5ちゃんねるの書き込みで損害賠償や刑事告訴を受けることもある?

5ちゃんねるに書き込みすると管理者側は書き込みをした人のIPアドレスやプロバイダーを把握することができます。

そして、その書き込み内容が権利侵害に当たると判断できる場合は、5ちゃんねるの管理者に対して、被害者がIPアドレスの開示を求めることも可能です。

ただ、5ちゃんねるの運営会社に対して、個別に交渉しても開示してくれないのが一般的です。

そのため、被害者は裁判所で発信者情報開示請求の手続きを進めます。

具体的には、5ちゃんねるに対して、IPアドレスやプロバイダーの情報の開示を求め、次に、特定したプロバイダーに対して、IPアドレスから個人情報の開示を求めるという流れになります。

この手続きを進めるには、弁護士に依頼するなどして、それなりのコストが掛かりますから、投稿者を特定して終わりになることは通常ありません。

投稿者を特定した後は、民事上の損害賠償請求や刑事告訴を行うという流れになるのが一般的です。

5ちゃんねるの書き込みで損害賠償や刑事告訴を受けるケースとは?

5ちゃんねるの書き込みで損害賠償や刑事告訴を受けるケースは次のような場合です。

一つ一つ確認しましょう。

名誉毀損・侮辱にあたる書き込み

名誉毀損・侮辱とは、人の社会的評価を害する恐れのある言動のことです。事実を摘示した場合は名誉毀損、事実を摘示していない場合は侮辱に当たります。

刑法上、法定刑が明示されており、

  • 名誉毀損は、三年以下の拘禁刑又は五十万円以下の罰金
  • 侮辱は、一年以下の拘禁刑若しくは三十万円以下の罰金又は拘留若しくは科料

となっています。

その他、被害者は加害者に対して、民事上の損害賠償請求を行うこともできます。むしろ、こちらのほうがメインとなる可能性が高いです。

業務妨害にあたる書き込み

掲示板への書き込みによる業務妨害としては、

  • 信用毀損及び業務妨害
  • 威力業務妨害

の2種類があります。

信用毀損及び業務妨害は、嘘の情報を流して人の信用を毀損したり、業務を妨害することです。

威力業務妨害は、暴力により業務を妨害することですが、掲示板への書き込みでは、殺害予告や爆破予告が典型例です。

これらの法定刑も、三年以下の拘禁刑又は五十万円以下の罰金となっています。

特に、殺害予告や爆破予告の場合は、警察に通報されてしまうと、警察がすぐに対処するため、書き込みをした人は、逮捕されてしまう可能性が高まります。

また、被害者が民事上の損害賠償請求を行うこともあります。

お店が業務妨害を受けた場合は、損害額が多額になるため、書き込みをした人も多額の損害賠償請求を受けてしまう可能性があります。

著作権侵害にあたる書き込み

掲示板への書き込みによる著作権侵害の例としては書籍として出版されている作品の文章をそのまま転載してしまうことが挙げられます。

また、小説投稿サイトの作品を作者以外の人がコピペして書き込みした場合も、著作権侵害に当たります。

著作権侵害は、被害者から民事上の損害賠償請求を受ける可能性があるだけでなく、「十年以下の拘禁刑若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する」という重い刑事罰の対象になっているので注意が必要です。

プライバシー権侵害にあたる書き込み

著名人がどこで何をしていたとか、芸能人がデートしていたのを目撃したといったプライベートな情報を書き込んでしまうことです。

刑事罰の対象ではありませんが、被害者から民事上の損害賠償請求を受ける可能性があります。

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5ちゃんねるへの権利侵害の書き込みは速やかに削除すべき

5ちゃんねるに上記のいずれかに該当する書き込みをしてしまった場合は、速やかに削除しましょう。

その理由は2つです。

被害者側が損害賠償請求や刑事告訴に向けて動く可能性がある

被害者側がその書き込みを見た場合、民事上の損害賠償請求や刑事告訴のために、発信者情報開示請求の手続きを進めてしまう可能性があるからです。

先手を打って削除しておけば、そうしたリスクを回避できる可能性があります。

まとめサイトに転載されるリスクがある

5ちゃんねるの書き込みは、まとめサイトに転載されることがあります。

権利侵害の書き込みも転載されてしまうと、被害者側がその書き込みを目にする可能性が高まりますし、被害者の被害がより拡大してしまう可能性があります。

まとめサイトに転載されてしまうと、5ちゃんねるに削除要請を出すだけでなく、まとめサイトも一つ一つ調べて削除要請を出さなければならず、非常に手間が掛かってしまいます。

そのため、まとめサイトに転載される前に、削除しておくことが大切です。

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5ちゃんねるへの自分の書き込みを削除するには?

5ちゃんねるへの書き込みの削除は手間が掛かり、大変難しいのが実情です。

5ちゃんねるは、「表現の自由は最大限保障されるべきものである。」という原則を掲げており、基本的に、書き込みの削除には応じていません。

ただし例外的に、他人の権利を侵害するものについては削除を行うこととしています。

そのため、自分の書き込みを削除する場合も、他人の権利を侵害するものであることが前提になります。

5ちゃんねるへの自分の書き込みを削除する方法は大きく2つ挙げられます。

  • 削除ガイドラインに沿って自分で削除する
  • 5ちゃんねるの書き込みの削除実績のある弁護士に依頼する

それぞれ確認しましょう。

削除ガイドラインに沿って自分で削除する

まず、削除ガイドラインを熟読しましょう。

削除ガイドラインによれば、削除依頼の手段は、

  • メールにての削除要請(重要削除対象)
  • 削除要請フォーム(重要削除対象)
  • 削除整理フォーム(通常の削除対象)

この3種類が用意されています。

他人の権利侵害に当たる書き込みは、重要削除対象に該当するものがほとんどなので、「メールにての削除要請」か「削除要請フォーム」から削除依頼を出します。

なお、重要削除対象とは、次のような書き込みです。

  • 書き込みに、個人名・住所・所属、電話番号、メールアドレス、誹謗中傷、私生活情報などの個人情報が含まれている場合。
  • 書き込みに、差別・蔑視の表現が含まれている場合。
  • 書き込みに、URL表記・リンクと共に荒らし依頼が含まれている場合。
  • 書き込みに企業への誹謗中傷が含まれる場合。

どのような書き込みが削除の対象になるのか、削除依頼が却下されるのはどのような場合かは、削除ガイドラインに詳しく書かれていますが、細かすぎてよく分からないこともあると思います。

そのような場合は、一人で悩むより弁護士に相談した方が、手っ取り早く解決できます。

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5ちゃんねるの書き込みの削除実績のある弁護士に依頼する

5ちゃんねるへの自分の書き込みは弁護士に依頼して削除してもらうことも可能です。

5ちゃんねるでは、運営会社であるLoki Technology Inc.を名宛人とする裁判所の決定については、原則として従うとのことですので、書き込みの被害者はこの方法を検討することが良いかもしれません。

弁護士に依頼して、裁判所の仮処分決定を得た上で、疎明資料を添付し、削除請求することで確実に、削除してもらうことができます。

一方で、このような方法を書き込みした加害者が行うことはできないため、弁護士に相談するのが良いでしょう。

また、「メールにての削除要請」や「削除要請フォーム」からの削除要請も、弁護士から出してもらった方が確実です。

5ちゃんねるでは、「過去に受けた請求から、表現の自由を配慮したリーガルマインドを持った弁護士と認めた者からの請求」については、原則として対応しているとのことです。

具体的な弁護士名は、明記していませんが、5ちゃんねるの書き込みの削除実績のある弁護士なら間違いないでしょう。

まとめ

5ちゃんねるの書き込みが他人の権利侵害に当たる内容の場合は、被害者がその書き込みを目にすると、損害賠償請求を求めてくる可能性があります。

特に、次のような書き込みはリスクが高いです。

  • 名誉毀損・侮辱にあたる書き込み
  • 業務妨害にあたる書き込み
  • 著作権侵害にあたる書き込み
  • プライバシー権侵害にあたる書き込み

こうした書き込みをしてしまった場合は、速やかに自分の書き込みを削除しましょう。

削除の方法が分からない場合や、5ちゃんねるに削除要請を出しても対応してもらえなかった場合は、早めに弁護士にご相談ください。

弁護士法人法の里は、5ちゃんねるの書き込みの削除や削除・投稿者特定などのネットトラブル対応実績が多数あります。まずはお気軽にご相談ください。

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弁護士:髙橋 健一 弁護士:髙橋 健一
2009年弁護士登録(東京弁護士会所属)
弁護士登録番号:39891
発信者情報開示請求・爆サイ、5ちゃんねる等の掲示板やSNSでの削除、投稿者の特定を得意としています。状況を分析、解決策のご提案します。
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